エンジンオイルの粘度と油圧について

エンジンオイルの「粘度」と「油圧」の関係とは

エンジンオイルには粘度という数値が存在します。一見するとエンジンを動かすためのものに粘度は関係無さそうですが、それによって寒さに強いのか、それとも暑さに強いのかを知ることができます。基本的にエンジンオイルは気温が低いときには硬く、気温が高いと柔らかくなる傾向にあります。当然ながら、柔らかい方がエンジンを始動させやすいため、朝に気温が低下するときであってもすぐにエンジンを動かすことができ、硬い方が高温時でも動かしやすく、スポーツカーなどを走らせる場合には効果的です。

この粘度というのは、油圧の高さと大きな関係があります。粘り気のあるエンジンオイルの場合にはそれを動かすために結構な油圧になってしまい、エンジンに負担を与えます。粘り気がなくなれば、そこまでの油圧は必要なくなるため、油圧計でもあまり高い数値を見せることがありません。ところが、相当なエンジンの回転数を見せているのに油圧が下がることがあります。この場合は、エンジンオイルが減っている、もしくはエンジンオイルの粘度が低下しているか、そのいずれかであるため、チェックが必要となります。

 

エンジンオイルに大事な油圧計は常にチェックしよう

エンジンオイルは長年の使用に伴い、粘度が上がっていってしまう傾向にあります。この場合は異常に高い油圧が計測されるため、こちらもチェックが必要です。一方、オイルギャラリーが詰まっていても高い数値が出やすく、故障の原因となってしまうことから、細心の注意を払うことが求められます。エンジンの回転計の次に大事なのは油圧計と言われているほど、これを見ておくことで異変を感じ取ることができることからも、見落とさないよう、常に確認をしておくことが求められます。

油圧計に異常が生じると警告灯、オイルランプが点灯するようになっています。赤色で点灯をすることになっていますが、この場合、即座に停車が必要なものとなっており、オイルランプが点灯したら異常事態であることは明白であるため、適切な対処が必要です。

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エンジンオイルの「粘度」とは

 

「粘度」はエンジンオイルの性能を表す表示の一つ

粘度はエンジンオイルの性能を表す表示の一つです。それを見る事によって、どの車にはどのグレードのエンジンオイルを利用すると良いかが分かるようになっています。エンジンオイルの粘度は、アメリカ自動車技術者協会が決めた分類によって10W-300W-20と表示されています。WWinterという意味で、Wの前に書かれている数字が小さくなればなるほど、低温でもエンジンオイルが固まりにくく、さらにエンジンを始動する時の負荷も小さくなるので、燃費が良いということになります。よって、この場合、10Wよりも0Wの方が固まりにくいという事が分かります。また、Wの後ろに書かれている数字は、高温の時にどれ位の粘度があるかを表しており、数字が大きくなればなるほど、エンジンオイルが固くなってしまうという事が示されています。

エンジンの出力によってエンジンオイルの粘度を選ぼう

車はどの車種であっても、同じ種類のエンジンオイルを利用して良いという訳ではありません。例えば、高出力のエンジンを搭載している車の場合は、高温時の粘度が高い物を、日常的に使う乗用車の場合は、なるべく粘度の高くないものを利用すると、燃費が良くなる傾向となっています。となると、高出力のエンジンにも低粘度のエンジンオイルを利用すれば良いのではないかという意見も出てくるかもしれませんが、これは低燃費オイルとも言われ、エコカー向けのエンジンオイルとなっています。確かに燃費は良くなるのですが、高出力のエンジンには向いていません。

車の走行環境よってエンジンオイルは変わる

一方、Wの前後の数字の幅が大きければ大きい程、様々な走行条件に対応しているエンジンオイルという事になります。その為、いつも同じ様な環境で走る車の場合は、この数字の幅がそれほど大きい必要はありませんが、レース等、様々な環境で走る車の場合は、この数字の幅が大きい物を選ぶ方が適しています。ただ、日常生活で利用する車の場合、既にその車種によって利用するエンジンオイルの粘度は指定されているので、それにしたがってオイルを利用すれば問題ありません。最初からそのエンジンオイルを利用する事を前提として、その車のエンジンは設計されているからです。

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