エンジンオイルは入れすぎるとどうなる?

エンジンオイルの入れすぎによる車への影響とは

車は、通勤や買い物などで毎日使う機会が多くあり、故障などをしてしまうと、とても困ってしまいます。愛車をいつまでも良い状態で使うために、自分でメンテナンスをしている人もたくさんおり、オイル交換なども自分で整備している人も少なくありません。定期的にエンジンオイルを交換することは、車を快調に使うために役立ちます。しかし、交換をする時に入れ過ぎてしまうと、思わぬ故障の原因となってしまうので注意しましょう。

少なくなると大変だと考え、多めに入れておくと、エンジンオイルがエンジンの内部に侵入してしまいます。ガソリンなどの燃料と一緒に燃えてしまうことになり、マフラーから白煙やオイルが焼けるような独特な臭いがでてくるので、注意が必要です。エンジンオイルを入れ過ぎたことで、内部の抵抗が増加し、エンジンの回転に余分な負荷が加わったことが原因となり、車の燃費にも影響を与えてしまいます。そして、走行中の車のフィーリングも悪化し、いつもと同じようにアクセルを踏んでも、エンジンの回転が重く感じてしまい、余計にアクセルを踏んでしまうことも少なくありません。エンジンの燃焼室内へエンジンオイルが必要以上に入り込んでしまい、エンジントラブルが発生し、ピストンなどが破損してしまうこともあります。

エンジンオイルを入れすぎてしまった場合は?

エンジンオイルを入れ過ぎてしまうと、このようにエンジンに重大なダメージを与えてしまうので、十分注意しましょう。入れ過ぎてしまった時は、できるだけ早くエンジンオイルを抜き取ることが大切です。自分で抜く場合は、ドレンボルトから全量を抜き取り、新しく入れ直す方が安全にできます。自分で作業することが難しい時は、自動車整備工場や、カー用品店などに依頼すると良いでしょう。整備工場などに作業を依頼すると、レベルゲージから多い分だけ抜き取ることも可能なので便利です。車を快調に走らせるために大切なことは、エンジンオイルが多すぎても少なすぎてもトラブルの原因になるという点です。交換作業に自信が持てない場合は、整備工場やカー用品店で交換する方が良いでしょう。

エンジンオイル・工業用潤滑オイルの通販専門店「オイルスター」では、様々なエンジンオイルを取り揃えておりますので、是非ご覧ください。

エンジンオイルの供給方式「ドライサンプ」とは?

エンジンとエンジンオイルの関係性

車を動かそうとする場合には、その動力源となるエンジンが必要となりますが、そのエンジンを起動させて動かし続けるためには、そのエンジンの潤滑油となるエンジンオイルが必要となります。エンジンが人間の体でいうと、体全体を動かすために血液を送り出す心臓にあたるとするならば、エンジンオイルはその送り出される血液というものと言えます。両者とも存在しないと人間が生きていけないのと同じように、エンジンとエンジンオイルも両者とも存在しないと車が動かないという事態に陥ります。

ウェットサンプ方式の特徴とは?

このエンジンに対してエンジンオイルを供給する方法としては、一般的にはウェットサンプという供給方式が採用されています。この方式は、いったんエンジンの中を循環したオイルが、オイルパンと呼ばれるエンジンオイルの受け皿に溜まり、そのオイルをポンプで吸い上げて循環させる潤滑方式で、オイルパンそのものは、エンジンの底部に着けられていることからウェットサンプを採用する自動車等については、比較的に大型のエンジンとなることが特徴と言えます。

ドライサンプ方式の特徴とその利点は?

これに対し、オフロードバイクや外国車などの高級車、そしてレース用の車などに採用されている供給方式がドライサンプです。このドライサンプは、エンジンから離れた部分に取り付けられたオイルタンクからエンジンオイルを注入してエンジンとオイルタンクそのものを循環させるという方式になります。なので、エンジンへの注入口とエンジンからオイルタンクまでへの排油口とが必要となるメカニズムとなり、必要なパーツそのものが多くなるものの、オイルパンを必要としないエンジンの構造となるため、エンジンのサイズが比較的コンパクトになります。それゆえ、レースなどにはこのドライサンプ方式の車が採用されています。また、ドライサンプ方式を採用するメリットとしては、エンジンオイルの供給が安定するため走行が安定するということ、エンジンの放熱によるエンジンオイルの劣化の影響が、ウェットサンプと比較して受けにくいという点があります。また、エンジンとオイルタンクの分離により車高を高く維持できるという点にも特徴があります。