潤滑オイルを知るために、まずは摩擦について知ろう
潤滑オイルを知るうえで知っておかなければならないことの一つが「摩擦」です。自動車のエンジンオイルでもよく「摩擦係数」というワードが出てきたりしますよね。それほど潤滑オイルと摩擦はその両者の関係性上、切っても切り離せない存在と言えるのです。
そのため摩擦とは何であるのか、また潤滑オイルと摩擦の両者の関係性はどういったものであるのかをしっかり理解する必要があります。
そもそも摩擦って何?
摩擦ってよく聞く言葉ですが、きちんと理解している人はそれほど多くありません。
摩擦とは、「運動する物体が他の物体と触れることによって受ける抵抗」のことを言います。2つの物体が互いに接している場合、運動していない物体はその接触面に沿って運動している物体の運動を妨げようとします。この時に生じる力のことを摩擦力と呼び、それを数値で表したものが摩擦係数です。
もう一つ、摩擦には物体を静止させる働きも持っています。つまり、物が止まっている時にその状態を保ち続ける力のことです。こちらは、一般的に静止摩擦力と呼ばれています。
もし摩擦が存在しなかったら?
この世に摩擦が存在しなければ、人の足の裏と地面との間にも摩擦力がないということになりますので、人は歩くことができなくなってしまいます。
また、木に打った釘はその状態を保てず、抜け落ちてしまうことでしょう。
もっと大きな話をすると、仮に摩擦が0であれば山はその形を保てず崩れ落ち、地球上のあらゆる自然地形はその形を留めることができません。
普段あまり意識することはありませんが、摩擦は私たちの生活に欠かせないものであると同時に、地球を形作るものでもあるのです。
摩擦は機械にとっては好ましくない
人間の生活に欠かせない摩擦ですが、一方で機械にとってはあまり好ましくないものでもあります。摩擦が大きい場合、機械の接触面同士の負荷が大きくなってすぐに磨耗してしまったり、必要以上のエネルギーロスの原因になってしまったりするからです。
機械のメンテナンスや、動作の効率を考えるうえで、常に摩擦のことを意識しなくてはなりません。
潤滑オイルは摩擦低減に役立つ
そうした機械のトラブルを防ぐため、機械同士の接触面との間に潤滑オイルを入れることで、接触面が直接接触する際の負荷を抑制し、摩擦を減らす工夫が必要になります。
工場などに設置されている規模の大きい機械を対象とした潤滑オイル製品が「工業用潤滑オイル」と呼ばれるものになります。また、自動車に使われるエンジンオイルもエンジン内の摩擦を減らすものであるため、潤滑オイルの1つです。
正しい摩擦に対する知識を持っておけば、いかに潤滑オイルが重要なものであるのか理解できますね。
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