出光の潤滑オイルブランド2種「アポロイル」と「ダフニー」の違いとは?

出光ってどんな会社?

「出光」という会社を誰しも1度は聞いたことがあると思います。日常生活の中では、出光と書かれたガソリンスタンドを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

世間一般ではガソリンスタンドの会社というイメージが強いかと思いますが、その実態は「出光興産」と呼ばれる石油の製造と販売を中心に扱う会社になります。

中でも、自動車や製品製造といった工業用の潤滑オイルを扱う会社として広く製造業の現場からは認知されています。

出光が作る工業用潤滑オイルには大きく2種類があり、1つが「アポロイル」と呼ばれるブランド、そしてもう1つが「ダフニー」と呼ばれるブランドになります。

出光のアポロイルブランド潤滑オイル

出光ブランドの1つである「アポロイル」は自動車用の高級潤滑オイルを中心とする軽油燃料や灯油、またそれに関連する商品に対して付けられているブランドの名称です。

もともとアポロイルブランドの商品は後述のダフニーブランドに含まれているものでしたが、1965年に自動車関連用の潤滑オイルをダフニーブランドから切り離すことで新しく誕生しました。

出光のダフニーブランド潤滑オイル

「ダフニー」はもともと高級潤滑オイルのことを指すブランド名称として確立されました。最初のダフニーブランドは、1953年に初めて商品として販売されます。当時はまだ質の高い潤滑オイルは日本に流通しておらず、出光が業界に先駆けて、北米から質の高い基油(添加剤等を混合する前のオイル)を輸入し、添加剤を効果的に配合して質の高い潤滑オイルを精製できるようになったことから高級潤滑オイルとしてダフニーブランドが広く認知されるようになりました。

1965年からは自動車関連部門はアポロイルとしてダフニーから独立しますが、以降も工業用、船舶用の高級潤滑オイルとしてのブランド力を保っています。

アポロイルかダフニーかはロゴで一目瞭然!

製品がアポロイルブランドなのか、それともダフニーブランドなのかはロゴを見て簡単に判断することができます。

アポロイルブランドのロゴは、男性の横顔を赤色で表したものです。通称「アポロマーク」と呼ばれ、古代ギリシア神話に登場する神「アポロ」を形取ったものになります。出光ロゴとなれば、こちらをイメージする人が多いでしょう。

ダフニーブランドのロゴは、女性の正面の顔を赤色で表したものになります。こちらは通称「ダフニーマーク」と呼ばれており、こちらも古代ギリシア神話の神に由来しています。しかし、アポロの正面顔ではなく、「ダフニー」と呼ばれる女性の神です。ダフニーはアポロの初恋の相手とされています。こちらは日常生活ではあまり見かけないロゴとなるので、初めて見た人は出光のロゴマークが1つでないことに驚くかもしれませんね。

 

石油元売り大手の出光興産昭和シェル石油は、2019年4月に経営統合すると正式に発表されました。

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