時代変化によって潤滑オイルに求められるものは変わりつつある
自動車用のエンジンオイルをはじめ、機械の円滑な運転にとって潤滑オイルは欠かせないものです。
近年の機械製品の高精度化や技術の進歩、また地球温暖化による地球環境の変化とその保護に対応するため、潤滑オイルに対する社会の要求も時代の流れによってどんどんと変わってきています。
潤滑オイルには様々な添加剤が配合されている
そうした新たな役割を担うべく、日々新しい潤滑オイル製品が誕生しています。それらは、ベースとなるオイル(ベースオイル)に様々な添加剤を配合することにより、生み出されています。
潤滑オイルを精製するときは、そのオイルの使用目的によって添加剤の調合を変えなければなりません。
具体的にどの添加剤がどの役割を担うのでしょうか?
ちょっと踏み込んだ内容になりますが、自動車用エンジンオイルを含め、潤滑オイル購入の基礎知識として知っておくと良いでしょう。
潤滑オイルの添加剤の種類
役割を知る前に具体的にどのような添加剤があるのか名前だけご紹介します。
潤滑オイルの精製に使用される添加剤は以下のようなものがあります。
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酸化防止剤
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粘度指数向上剤
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流動点降下剤
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清浄分散剤
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腐食防止剤
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防錆剤
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極圧添加剤
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油性向上剤
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消泡剤
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乳化剤
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抗乳化剤
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摩擦調整剤
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防黴剤
自動車用エンジンオイルにおける添加剤の役割を解説
上記で紹介した添加剤の中の役割をいくつか解説していきます。いずれも自動車用エンジンオイルにおいても欠かすことのできない添加剤です。
〈酸化防止剤〉
潤滑オイルの酸化による劣化を防ぎ、性能を長期間維持させる効果があります。
〈粘度指数向上剤〉
潤滑オイルの低温時における粘度と高温時における粘度との差を小さくする作用があります。
〈流動点降下剤〉
潤滑オイルの低音時における流動性の低下を抑え、固化するのを防ぐ作用があります。これにより、オイルが液体の状態を保てる範囲を広げることができます。
〈極圧添加剤〉
機械(エンジン)の歯車や動弁部に対して負荷の大きい極圧の状態において、磨耗や焼けつきを抑えるための添加剤です。
〈消泡剤〉
激しい撹拌(かくはん)や循環によって発生する泡を、すみやかに消す作用があります。
〈摩擦調整剤〉
機械内部に生じる摩擦係数を低減させる効果があります。自動車においては、燃費を向上させる働きを持ちます。
お客様の要望に合わせた潤滑オイル開発が日々行われている
時代の移り変わりを含め、お客様のニーズに合わせた潤滑オイル開発が日々行われています。そしてそうしたニーズへの対応に大きく貢献しているのが添加剤なのです。添加剤の成分が少し狂うだけで、効用が全く変わってきてしまうからです。
こうしたことを知っておくと、潤滑オイルに対する見方もこれまでとはまた違ったものになるでしょう。
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