ドラム缶の歴史をクイズ形式でたどる旅
【第1弾:ドラム缶の誕生】

「ドラム缶」といえば、石油やエンジンオイルなどが入っている大きな金属製の容器です。

少し前まで、男性が活躍する印象の強かった港や工場、ガソリンスタンドに置いてある「ドラム缶」を、100年以上も前に、しかも女性が考案したというのは驚きではないでしょうか?

今回は、誕生の経緯やあゆみなど、知れば知るほどドラム缶が身近に感じられること間違いなしの「ドラム缶の歴史をクイズ形式でたどる旅」を楽しんでみませんか?

-ドラム缶が誕生したのは西暦何年?-

■クイズ①

ドラム缶が誕生してからは100年以上経ちますが、西暦何年に考案されたでしょうか?

1860年代のアメリカでは石油が発見され、その石油を作る際に取り出される、灯油を使った照明が浸透していきました。

しかし、灯油の運搬や貯蔵に使われていた木樽は寒暖差に弱いという欠点がありました。

その欠点を補うために考案されたのが、金属製のドラム缶だったのです。

■クイズの答え

ドラム缶が考案されたのは、西暦1903年。和暦では、明治36年のことです。

-ドラム缶を考案した女性の職業は?-

■クイズ②

ドラム缶を考案したのは、アメリカ人の女性でした。さて、この女性の職業は?

ネリー・ブライというアメリカ人女性が、ドラム缶を考案しました。

ドラム缶を考案するキッカケとなったのは、ドラム缶考案の4年ほど前に欧州を旅行したときに見た、金属製のグリセリン容器だったそうです。

その後、試行錯誤を繰りかえし、強度面における欠点なども強化して本格的な普及にこぎつけたのは、西暦1914年。和暦では、大正3年頃と言われています。

■クイズの答え

ネリー・ブライは、ジャーナリストであり、世界で女性初の新聞記者とも言われています。

-ドラム缶が日本に入ってきた時期は?-

■クイズ③

強度面の欠点が改良され普及のはじまったドラム缶。日本に入ってきた時期は?

1920年頃になると、アメリカで新たな油田が次々と開発されたため、需要と供給のバランスを保つために日本にも石油が輸出されるようになりました。

このとき、石油の輸送容器として使用されたのが、「ドラム缶」です。

■クイズの答え

西暦1924年、和暦では大正13年に、名古屋港に入港したアメリカ船に乗っていた空っぽのドラム缶を、商人が買い取って店内に並べたものが日本初上陸と言われています。

-まとめ-

ドラム缶が誕生した経緯や日本に到来するまでのあゆみ、いかがでしたでしょうか?

普段、何気なく目にしているドラム缶の生い立ちや歴史も、こうして詳しく振り返ってみると奥が深いものですね。

今度どこかでドラム缶をみかけることがあれば、ぜひ、本記事の内容やクイズを思い出してみてください。