世界の石油生産量について紹介

石油はまだまだ地球上のどの国や地域においても欠かすことのできないものです。

残念ながら日本はこれに含まれませんが、石油が採れる国々では石油の生産・輸出により様々な利益を得ることができています。

今回は、そうした石油が採れる国々について、生産量ごとに詳しく紹介します。

石油に関しては原油のほか、シェールオイル・オイルサンド・NGL(液化天然ガス)を含む2017年のデータとなります。

参照:https://www.globalnote.jp/post-3200.html

また、()内の数字は千トン単位です。

見出し:生産量5位:イラン(234,192

2017年の生産量5位は中東の国イランでした。イランは中東諸国の中でも比較的国の面積が大きく、そのぶん石油の生産量の面で有利に働いています。

アメリカとの関係が非常に悪く、様々な経済制裁を受けていて経済状況は厳しい国ですが、自国でこれだけの量の石油生産ができるのは1つ大きな強みですね。

生産量4位:カナダ(236,330

イランの次に多かった生産量4位の国は北米カナダでした。カナダは世界第2位の国土面積を持つ国です。

石油生産の主となっているのがオイルサンドで、オイルサンドとは原油を含む砂岩のことを指します。

このオイルサンドの油分を高温の蒸気により液状化させることで、原油を得ることができます。

オイルサンドが採掘されるのは西部のアルバータ州などで、現在は石油産業によって地価の上昇、人口の増加などが生じています。

生産量3位:ロシア(554,353

生産量3位は世界最大の国ロシアとなり、4位のカナダとは2倍以上の差となりました。

ロシアは、NGL(液化天然ガス)に関しては世界1位、石油(原油)に関しては世界7位の埋蔵量を持つ国と言われています。

主な生産地域は、チュメニ州やタタールスタン共和国といった西シベリア地域です。

垂直統合石油企業「ルクオイル」、国営石油企業「ロスネフチ」といった会社がロシアの石油大手となっています。

生産量2位:サウジアラビア(561,716

2017年の生産量2位は中東の大国サウジアラビアでした。

サウジアラビアは日本の石油輸入元でトップの国で、日本は2017年に7,518万キロリットルをサウジアラビアから輸入しました。これは2位のアラブ首長国連邦と比べると倍近い量を輸入していることになります。

そのため、日本の外交を考えるうえでは、サウジアラビアは非常に重要な国という位置づけです。

トルコで起きたジャーナリスト殺害事件など、何かと国際情勢にも影響を大きく与えている国なので、今後に注目ですね。

生産量1位:アメリカ合衆国(571,035

1位に輝いたのは、石油の採れそうなイメージの強い中東の国ではなく、あのアメリカ合衆国となりました。

これは、シェールオイルの生産量が近年爆発的に伸びているからが主な理由です。

現在の1日あたりの生産量は700万バレルを超えていると言われており、世界の超大国アメリカは石油生産においても世界No.1の座に輝くこととなりました。

このアメリカのシェールオイル生産の本格化が近年の世界的な原油安の要因になったとも言われています。

影響力の点からも、アメリカはまだまだ世界の中心を担っていく存在です。

 

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